かなり以前に、昨年の11月21日に299円で購入した、
Kindle版の「漂流巌流島」を読了しました。
「漂流巌流島」を購入した時にも書いたのですが、
「邪馬台国はどこですか?」と似た感じの小説かと思って買いました。
読んでみた結果、似てるといえば似ているのですが、「漂流巌流島」の方がしっかり史料を読んで、よりまじめに謎に迫っている感じ。
軽妙さがあるのは、「邪馬台国はどこですか?」の方かなあと思う。
チャンバラ映画の下調べをしているうちに事件の真相にいきつくという設定上しかたがないこととはいえ、「漂流巌流島」の方は描いている事件が、すべて近世以降である点が、謎のスケールを小さくしている感があります。
4つの短編がおさめられているのですが、それぞれの題材が巌流島の決闘、忠臣蔵、新選組(池田屋騒動を中心として)、鍵屋の辻の仇討ち。
どの出来事も日本を変えた感があまりないと感じてしまいます。
それでもミステリーとしてはどれもそこそこ楽しめるかなと思います。