北京原人についての小話
「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか」という本を読んでいます
(もちろん、タイトルは同タイトルのゴーギャンの絵画からとられているのですけれども、
この絵画をみると、なんだか原初的な混沌といったものを感じて不安になるのは、僕だけでしょうか)。
この中で、北京原人が「ホモ・エレクトス・ペキネンシス」と紹介されていてビックリしました。
「シナントロプス・ペキネンシス」という北京原人の学名を覚えているのが、
数少ない僕の「へぇー」の元だったので、残念です。
しかも、そう遠くない過去になにかの拍子に北京原人の学名が「シナントロプス・ペキネンシス」だと、
他人様に話したような気がするんですよね。
相手が誰だったのかさっぱり覚えていないので、
その人がそのことを覚えることなく、
いっときの雑談のネタとして忘れていることを祈るばかりです。
ちなみに、旧学名の「シナントロプス・ペキネンシス」を覚えたのは、
子供の頃に「北京原人展」という展覧会に連れて行ってもらい、そこで覚えたような気がします。
ただし、その「北京原人展」で、
父親に「さっきの展示とこっちの展示どっちが古いん?」などと質問攻めにしたところ、
おそらく父自身もわかっていなかったために逆ギレされ、
「お前には自分で勉強するという心がないのか!!」と
会場でキツい口調で叱責され、その後の展示を泣きながら見たのは、
今になっても拭えない苦い思い出です。